インプラント治療では外科手術を伴いますので、まずはじめに治療に関する疑問や不安など、じっくりとお話を伺います。

患者様お一人おひとりの口腔内の状態によってアプローチ方法が異なるため、その診断に必要な検査や治療期間・費用といった治療内容についても、ご納得いただけるまで丁寧にご説明します。

基礎疾患などによりインプラント治療が不向きな方もいらっしゃいますので、歯科以外の健康状態についても確認させていただきます。

CT画像などの検査結果をもとに患者様にインプラント治療が最適かどうか、治療を行うならばどのような方法で進めるかなどを判断し、治療計画を立てます。

治療計画では患者様のCT画像データをもとにシミュレーションを行います。インプラントの最適な埋入位置を決定し、患者様にとって最も安全なアプローチ方法を決定することができます。

インプラントを埋め込むの外科的な手術を行います。

むし歯や歯周病がない状態、糖尿病など禁忌とされる既往歴がないことなどを確認してから手術となります。

当日の飲酒や入浴は控えて安静にお過ごしください。

手術後はインプラントと顎の骨が結合するまでに、2～6ヵ月程度かかります。

その間は定期的に通院いただき、患部の状態を確認します。

インプラントと顎の骨が結合したら、二次手術を行います。

必要であれば埋め込んでいたインプラントの頭だけが見えるように歯肉を少しだけ開き、その上に土台（アバットメント）を装着します。

一次手術に比べて手術の範囲が小さく、時間も30分程度と短いため、体への負担が少なく済みます。

アバットメントと呼ばれる土台の上に仮歯（仮のクラウン）を装着し、噛み合わせを調整する期間を設けます。​

この噛み合わせ調整が非常に重要で、噛む時の力のかかり方が悪いと、とても低い確率ですが、せっかく入れたインプラントが抜けてしまったり、頭痛やめまい、吐き気などがあらわれる不定愁訴（ふていしゅうそ）になることがあります。​

とても大切な時期なのでお口の中に違和感がある場合にはすぐにご報告いただくようご協力をお願いいたします。

仮歯で噛み合わせや口元に調和した自然な歯の形が決まるので最終的なクラウン（上部構造）を作るため土台の型を取ります。

クラウンは患者様の元の歯の色に合わせて歯の色を決定し、どのような材質の歯を作るか一緒に考えます。

最終的なクラウンができあがったら試適して、噛み合わせと見た目の確認をし、最後に噛み合わせの微調整が済んだら治療は完了です。

入れ歯よりも耐用年数の長いインプラントですが、長く使い続けるためにはメンテナンスが不可欠で、噛み合わせの調整や歯肉の状態のチェックなどを定期的に行うことで、快適な使用感を保つことができます。

​メンテナンスではインプラントのお手入れなど、日々のホームケアについてもご指導させていただきます。

患者様ご自身での効果的なケアと定期的な歯科でのメンテナンスが、不安のない健康的な生活を支えます。